コミュニティ放送局向けモデル“Opus-one”βサービスリリース開始

ラジオ番組制作支援システム O’ra-be(オラビー)
コミュニティ放送局向けモデル“Opus-one”βサービスリリースのご案内

“Opus-one”は、独立行政法人情報処理推進機構2005年度上期未踏ソフトウエア創造事業に採択され、その支援の上2006年3月に実証実験を完了した、ラジオ放送制作支援システム「オラビー」の公開用第一号ソフトのベータ版です。

 このベータ版は実証実験を行った都市の名をとって「入間モデル」とも呼ばれており、半年以上の継続試験と1ヶ月間の限界試験を経た、実用第一号ソフトです。

 O’ra-beは「音声素材の共有」と「制作作業の分有」によって、より合理的かつ安全に番組制作をすすめるためのシステムです。そして、取材から編集・構成・送出までを一つのシステムでサポートするため、時間と費用が軽減され、かつ、番組をより活気と柔軟性に満ちたものにすることができるのが特徴です。

 O’ra-beは、独立行政法人・情報処理推進機構・2005年度上期未踏ソフトウェア創造事業の採択プロジェクト(開発者:東京大学大学院助手・西本卓也、株式会社NASA・川崎隆章)から生まれたものであり、1990年代初頭からラジオ番組の制作現場、編成現場を取材して拾い集めた課題や問題点をもとに「より面白い番組、より強く求められる番組」づくりを目指したい制作者・放送局をターゲットとしています。

 今回リリースする”Opus-one”は、地域の生の声を番組に直接反映させたいという多くのコミュニティFM局の要望に応えるため、きわめて軽いご負担で利用して頂けるよう考えております。

 ”Opus-one”は、コミュニティFM局「FM茶笛(埼玉県入間市)」の絶大なご協力を得て、2005年秋以降継続的な運用テストがおこなわれており、かつ、2006年2月にはハードな使用条件を想定した一ヶ月間にわたる限界性能試験を行い、動作の安定条件を確認しました。しかし、コミュニティ局皆様や専門諸家のご意見を反映させながら、今後さらなる安定性と機能の向上をはかるため、今回は「β版」としてリリースし、東京大学との共同研究を通じて運用状況の分析と改良を行うことを、ご了解下さい。従って、一部開発途上の機能や仕様について変更されることを予めお許しくださるよう、お願い申し上げます。